投稿日:2025年4月20日| 最終更新日:2025年4月21日
「戸建てのお風呂リフォームって、いくらくらいかかるの?」「どんな工事が必要なのか全然分からない…」そんな不安をお持ちではありませんか?
この記事では、費用相場の目安から、リフォーム内容ごとの内訳、費用を抑えるコツ、実際の事例までを初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を読むことで以下のことが分かります:
高額になりがちなお風呂リフォーム。失敗や後悔を防ぐためにも、まずは基礎知識からしっかりと身につけておきましょう。
目次
まずは戸建て住宅でお風呂をリフォームする際の費用相場について見ていきましょう。
リフォームの規模や工事内容によって大きく差が出るため、平均的な金額とあわせて影響要因も整理しておくことが大切です。
戸建てのお風呂リフォームの費用は、主に以下の3パターンに分かれます。
リフォームの内容 | 費用相場 | 主な工事内容 |
---|---|---|
ユニットバス交換のみ | 50万〜100万円 | 古い浴室を撤去し、新しいユニットバスを設置 |
標準的な浴室リフォーム | 100万〜150万円 | 壁や床、給排水の更新も含む一般的な工事 |
高機能・広さ変更などを伴う全面改装 | 150万〜250万円以上 | 間取り変更や断熱、バリアフリーなどを含む大規模改修 |
設備のグレードやデザイン性を追求すると費用はさらに上がる傾向があります。
同じような工事内容でも、リフォーム費用に差が出る理由はさまざまです。主に以下のような要素が金額を左右します。
リフォーム費用は、地域によっても意外と差が出ます。
特に都市部は人件費や資材コストが高くなる傾向があり、同じ内容でも10万〜30万円程度の差が出る場合もあります。
また、工事を依頼する時期によっても価格は変動します。繁忙期(3月・9月〜11月)には業者が忙しくなるため、割引などが受けにくくなる傾向があります。
費用を抑えるには、閑散期を狙って早めに見積もり依頼をするのも有効な方法です。
戸建て住宅のお風呂リフォームにはさまざまな工事の選択肢があります。
ここでは、代表的な3つの施工パターンと、その費用の目安を詳しく見ていきます。
現在ユニットバスが設置されている住宅では、同じくユニットバスへの交換が一般的です。
解体と設置を含めた工期は約3〜5日程度で、比較的短期間で済みます。
内容 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
ユニットバス本体 | 30万〜80万円 | グレードやサイズにより価格差がある |
解体・設置工事費 | 20万〜40万円 | 既存浴室の状態や工事内容によって変動 |
総額ではおおよそ50万〜120万円程度を見ておくと安心です。
在来工法のお風呂は、壁や床がタイル張りで防水処理が必要な構造です。そのため、工期も費用もユニットバスより大きくなりがちです。
主な作業 | 費用の目安 |
---|---|
既存の浴室解体 | 10万〜20万円 |
土間・下地工事 | 10万〜15万円 |
防水処理 | 10万〜20万円 |
タイル張りや造作仕上げ | 20万〜50万円 |
全体での相場は100万〜180万円程度になるケースが多く、工期も7〜10日ほどかかります。
浴室を広げたい、洗面所とつなげたいといった要望もよく見られます。
ただし、間取りの変更やスペース拡張を伴う工事は、追加の費用がかかるため注意が必要です。
これらを含めた場合、追加で30万〜80万円ほどかかるケースもあります。
住宅の構造や現状によって工事可能な範囲が異なるため、事前に現地調査と見積もりを依頼することが大切です。
お風呂リフォームの総額は、複数の工事項目の積み重ねで決まります。
この章では、それぞれの工事ごとにかかる費用の目安を詳しく解説していきます。
浴室の印象や使い心地を左右するのが、バスタブや壁・床材といった本体部分です。選ぶグレードや素材によって価格が大きく異なります。
設備・部材 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
バスタブ(FRP・人造大理石) | 10万〜40万円 | 素材や形状で価格に幅が出る |
壁パネル(鋼板・ホーローなど) | 5万〜20万円 | デザイン性や掃除のしやすさで差がある |
床材(防滑・断熱タイプ) | 3万〜15万円 | 滑りにくく冷たさを軽減するタイプが人気 |
ハイグレード仕様を選ぶと、これらだけで50万円を超える場合もあります。
既存の浴室を撤去し、新しい設備を設置するためには、解体・撤去作業が不可欠です。
また、配管の状況によっては追加の工事が発生することもあります。
配管の老朽化や、設置場所の変更が必要な場合は、見積もり時に詳細な確認が必要です。
浴室の快適性や省エネ性能を高めるには、電気設備や断熱工事も重要です。
必要に応じて追加される項目ですが、見落としやすいため注意が必要です。
工事項目 | 費用の目安 | 内容 |
---|---|---|
換気扇・浴室乾燥機の設置 | 3万〜10万円 | 湿気対策や衣類乾燥に有効 |
照明・スイッチの交換 | 1万〜5万円 | LEDや調光対応などへ交換可能 |
断熱材の追加施工 | 5万〜15万円 | 浴室の寒さ対策に効果的 |
これらの工事は後回しにしがちですが、快適性や安全性を左右する重要な要素です。見積もり段階で必ず必要性を確認しておくと安心です。
お風呂のリフォームは高額になりやすい工事ですが、工夫次第でコストを大きく抑えることも可能です。
ここでは、無理のない節約術から国や自治体の補助制度まで、効果的な方法を紹介します。
複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、リフォーム費用を適正に抑えるための基本です。
ただし、価格だけに注目せず、内容や対応の違いにも注目することが大切です。
金額差だけに惑わされず、総合的に判断しましょう。
価格を抑えたいからといって、設備のグレードを下げすぎると後悔につながることもあります。
満足度を維持したまま、賢くコストダウンする方法も存在します。
見た目を変えずに、必要な部分に予算を集中させるのがコツです。
2025年も引き続き、国や自治体によるリフォーム支援制度が利用できます。
特に高齢者対応や省エネに関する工事では、補助対象になる可能性が高まります。
制度名 | 対象工事 | 補助額の目安 |
---|---|---|
こどもエコすまい支援事業 | 節水型設備、断熱浴槽など | 最大30万円/戸 |
介護保険住宅改修費 | 手すり設置、段差解消など | 上限20万円(1割〜3割負担) |
自治体独自のリフォーム補助 | バリアフリー、省エネなど | 市区町村によって異なる |
補助金は申請時期や対象条件が細かく設定されているため、事前に役所や業者に相談しておくと安心です。
リフォームの満足度を大きく左右するのが、業者選びと見積もりの中身です。
費用面だけでなく、対応力や信頼性なども含めて判断することが、トラブルを避ける近道となります。
リフォーム業者は多数存在しますが、すべてが安心できるとは限りません。
信頼できる業者かどうかを見極めるためには、以下のようなポイントを確認しましょう。
口コミや第三者評価サイトも参考にして、実績と信頼性を比較検討することが重要です。
見積書には価格の他にも、重要な情報が含まれています。見落としがちな項目も多いため、以下の3点は必ず確認しましょう。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
工事項目の明細 | 「一式」ではなく具体的な内容で記載されているか |
商品の仕様と品番 | 使用するユニットバスの型番やグレードが明記されているか |
諸経費の内訳 | 管理費・交通費・廃材処分費などが別記されているか |
明細が不明確な場合は、口頭ではなく書面での説明を求めましょう。
工事が始まった後に「追加で費用が発生します」と言われるケースは少なくありません。
予期せぬトラブルを防ぐためにも、契約前に以下の点を確認しておくと安心です。
契約書に不明点がある場合は、その場でサインせず、必ず確認するようにしましょう。
お風呂リフォームは、思いつきで進めると後悔につながることがあります。
事前に準備を整え、家族のライフスタイルに合わせて計画を立てることが成功のポイントです。
家族の年齢や生活スタイルによって、理想の浴室は異なります。見た目だけでなく、使いやすさや将来性も考慮してプランを立てましょう。
目先のデザインだけでなく、10年後、20年後を見据えた設計が大切です。
カタログだけでは分からない浴室の質感やサイズ感を把握するには、ショールームの見学がおすすめです。
実物を体験することで、自分たちに合う設備かどうかをより明確に判断できます。
見学時は、設計図や間取り図を持参すると、より具体的な相談ができます。
リフォームをスムーズに進めるためには、見積もり前からやっておくべき準備があります。
施工業者との打ち合わせの精度も上がるため、次のような点を整理しておきましょう。
準備内容 | 目的・メリット |
---|---|
現在の浴室のサイズと構造を把握する | 施工可能な範囲や制約を明確にできる |
使い勝手の不満点を家族で共有する | 優先すべき改善ポイントを整理できる |
理想のイメージを写真や資料で用意する | 要望を具体的に伝えやすくなる |
予算の上限と希望時期を明確にする | 見積もりが現実的な内容になりやすい |
準備をしっかりしておけば、無駄な追加費用を抑えることにもつながります。
後悔のないリフォームにするためには、計画段階から情報整理を徹底することが大切です。
具体的な施工例を見ることで、予算に応じた工事内容や仕上がりのイメージがつかみやすくなります。
ここでは、価格帯別に分けて実際のリフォーム事例をご紹介します。
限られた予算の中でも、設備の交換や機能性の向上を実現した事例です。
主にユニットバスの入れ替えや部分的なリフォームが中心となります。
事例内容 | 費用 | ポイント |
---|---|---|
古いユニットバスを最新モデルへ交換 | 約85万円 | 壁・床は既存利用、施工日数3日で完了 |
浴槽と水栓金具のみを低コストで更新 | 約70万円 | 見た目と使いやすさが大幅に改善された |
コストを抑えながらも、安全性や快適性を確保したい方におすすめです。
デザイン性と機能性を両立した、最も選ばれることの多い価格帯です。
壁や床の刷新、断熱機能の追加など、満足度の高い仕上がりが期待できます。
事例内容 | 費用 | ポイント |
---|---|---|
ユニットバス+浴室乾燥機の導入 | 約160万円 | 節水シャワーや断熱浴槽を導入し快適性を向上 |
在来浴室からユニットバスへフルリフォーム | 約180万円 | 壁・床も一新、掃除のしやすさが大幅に改善 |
家族全員が使いやすい仕様を目指すなら、この価格帯がバランスに優れています。
高級感や快適性にこだわりたい方に選ばれるのが200万円以上のプランです。
間取りの変更や断熱性能の強化、デザイン性の高い設備を導入するケースが多く見られます。
事例内容 | 費用 | ポイント |
---|---|---|
浴室拡張+バリアフリー+フル断熱 | 約230万円 | 家族の将来を見据えた快適で安心な空間を実現 |
高級ホテル風のバスルームへ全面改装 | 約280万円 | タイル壁・ジェットバス・間接照明を採用 |
ライフスタイルに合わせた自由度の高い設計が可能となり、満足度も非常に高くなります。
戸建てのお風呂リフォームを成功させるには、費用だけでなく計画や準備も重要なポイントです。
最後に、後悔しないリフォームにするための要点を整理しておきましょう。
まずは「なぜリフォームするのか」「どこまで工事をするのか」を家族で共有しましょう。
目的がはっきりしていれば、設備の選定や優先順位も自然と見えてきます。
最初にしっかり計画することで、余計な追加工事や費用の発生を防ぎやすくなります。
複数の業者に見積もりを依頼し、内容や対応の違いを比較しましょう。
「値段」だけでなく「説明のわかりやすさ」や「提案力」も選ぶ基準として重視するべきです。
信頼できる業者と出会えるかどうかが、満足度を左右します。
「思っていたのと違った」とならないためにも、事前の情報収集と準備が欠かせません。
ショールームの見学や家族との話し合いを通じて、具体的なイメージを固めておくと安心です。
満足度の高いお風呂リフォームを実現するには、情報と準備が大きなカギを握っています。焦らず、納得のいく形で進めていくことが大切です。